2015年度空デ卒制最終審査
半年以上もブログの更新をほかしておりました...
記事になりそうな出来事はあれど、他のSNSの更新が手軽なせいもあり、ブログで書き残すのが億劫になってました。
で、ここでは、先週末1/25に行われた空間演出デザインコースの2015年度卒業制作・最終審査のメモを載せたいと思います。
京都チームの話はちょっと聞き取れない部分があり、東京チームの話は写真係(!?)となっていたために書き取れない部分が有るという感じで、漏れや勘違いも含んでいるかもしれないので、ご了承ください。
掲載についてのクレームが来たら即時削除しますので、それについてもご容赦を。
私個人の感想は別の場で...
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■Kさん
和歌山の6神社・三重の1神社で架空の女性二人による五感を体感するためのガイドブック
【Q&A】
・どのような人に見てもらうことを意図しているのか。どこに置くのか?(ME)
→観光ガイドや地元カフェ
・これは好きなプロジェクト。タイトルと表紙にある「和歌山をのぞいてみませんか」では(伝える点で)弱い。神社が対象であることを強調して良いのでは。(Y)
・空間のリテラシー(能力)は、コース在学中で十分に養われているはず。自然と建築、内と外とかの関係性とかを無意識のうちに読み取っているはず。それが出てくれば、他のガイドブックとの差別化できるはず。(Y)
・全部を巡るのは大変そうに思えるが、実は一日で廻れるという点を強調したほうが良い。
・地図が簡略化しすぎており、知らない人が不安になる。(MA)
・神社に行ってくることで和歌山を知ることになるという点が良い。ただ、神社を判るための導線や普通の人なら行かない・行けないところの情報が欲しい。平面図があった方が良いのでは。
地図などに固有名詞があることで、店の紹介になる。(MA)
■Iさん
過疎化が進み小学校が廃校になったが、それによって地区内の人々が顔を合わせる場が亡くなってしまった。そこで地区を楽しくさせるプロジェクトとして夏からワークションプなどをスタート
【Q&A】
・社会(地域)の課題をプロジェクトでどうデザインしていくかという観点は大切。ただ、地域の人々の期待度が高くなるため、その先のことを見せてあげないと、その後の期待が落ちてしまう。そのためには、今後のスケジュールをしっかりと見せること。それによって、地域の方々に安心を見せることになる。また、将来の後継者を見つけること、そして持ち出しではなく金銭的な面でも継続性を見せること。(Y)
・自分の町を知ることによって町が活性化することになると思う(MA)
■Iさん
服用している薬の薬袋の持ち運びの煩わしさや飲み忘れなどと解消するために、薬の見える化・形態化を目指したプロダクトのデザイン
【Q&A】
・今欲しいと思った。(MA)
・モノへの想いを感じる。出来たものを売るだけではなく、使う人が作るワークションプが会っても良いのでは?それを持ち寄って「想いの展覧会」とし各人の想いをやり取りするのも面白いかもしれない。(MA)
・この形態で高齢者が使いやすいのか?(MA)
・高齢者という点では、高齢者が自分たちで作ることによる(モノの形だけではない)発展があるかもしれない。薬の使い方や分割方法もその人なりに様々。(MA)
・展示パネルはシミュレーションなのか、実際にやっているのか?(K)
・実際にはやっていないが、薬局とやりとりなどをしながら進めているようである。ところで、保管用と携帯用の二種類あるが、保管用は(デザインとして)鞄とマッチさせる必要があるのか?(U)
■Oさん
離災のおくりもの=「いやし」
8種類の手帳の各ページに災害の被災時に使えるものを折り込んだプロダクト
「防災の日」にお世話になった方などに「いやし」を贈る
【Q&A】
・防災グッズとしては売れないだろう。「これが役立つのか」と思う物も有るが、精神的なケアにはなりそう。(MA)
・普段の日常使いの物が、そのまま災害後も使えるというのが良いのでは。(MA)
・おすそわけセットという考えは良い。ただ、手が込んでいて、(ページを切り取った後に)自分で作れるのかが不安。(MA)
・手作り感は良い。クオリティは高いはコスト面ではどうか?(Y)
・紙が何年持つのか?貰って何年後かにいざ使おうとしたとき、糊がダメになって使えないでは問題。そう言う点も考えておく必要が有る。(Y)
・災害時は何処に物があるのかが判らなくなるものである。枕元にあっても持って行けるというものではない。住宅の導線の分析になるかもしれないが、何処に置くのが良いのか。単に玄関にあるから大丈夫というものでもない。どこに置くと持って行ってもらえるか、忘れらないかということを考えるものデザイン(Y)
■Hさん
自動車の町「豊田」から発信する、トヨタ自動車のS800をイメージした「S800」と、ランドクルーザーをイメージした「フィールドクルーザー」の二種類のリュックサック
【Q&A】
・この値段でペイできるのか?マニアにはたまらない商品だと思う(MA)
→ハンドメイドでやっているので、問題無い。自宅の一角でやっており、作業スペースも必要としない
・この値段で、このクオリティであれば予約したい(笑)(Y)
・手作りで出来るのであれば、オープンスタジオで製作風景を見せるもの良い。子供とか喜びそう(MA)
■Tさん
「日常の中の非日常」
和紙で自分の仕事場を作り、それを光らせることにより第三者的な視線が生まれ、自分がいつも仕事している場所が実は非日常な物であったと知る
【Q&A】
・作品(仕事場)を身体に例えるのであれば、一ヶ所に(机やPCなど)物を集めるのではなく、バラバラに置いた方が良いのでは?自分の分身の自己確認になっている。展示の仕方を考えた方が良かった。(MA)
・美濃では、作家による「和紙の取り扱い」の蓄積がある。針金や竹を使わずに紙だけで強度を持たせるとか。一度現地に行ってみたらどうか。(Y)
・作品を個々に展示しようとしたら、それぞれが光るのか?(K)
→いまはできない
■Iさん
「ピクトライト」
ピクトグラムをピクトさんという人間味あふれたキャラクターに例え、その行動をライトの点減で二つのシーンで示す
【Q&A】
・これは自分の体験談なのか。ライトを付けたあとのシーンが笑えない部分が痛い。(実体験なら良いが)実体験が伴わないならリアルではない。日常のピクトさんの生き様が見えてこない。(MA)
・(ライトの)形やピクトグラムの作り方は良い(MA)
・光と影が逆になっている。ギャップを利用しているが、そのギャップの持って行き方が(想像の範囲内で)安易ではないか?(Y)
・仮に実体験だった場合、同じ体験をした人が見たときに何を訴えかけようとしたいのか(Y)
・ブラックユーモアとして捉えることができるが、その先のセンスが必要(T)
■Nさん
久留米絣を六角返しで作った座布団を絵本とすることで、親から子への読み聞かせの場を作る
【Q&A】
・地味な研究であるが核心を突いている。座布団(という素材)に目を付けた点も良い。外国人に知らしめるアイテム/プロダクトとなることで、逆に日本人が知るという展開もありうる。(MA)
・絵本のオチからの次の展開が欲しい。オチも今の二種類でなく組み合わせを変えて行くことで毎回オチが違うなどの展開が有ると良い。(Y)
・吉本ではないが、人は同じところで笑ったりする。(MA)
■Iさん
「WHITE into COLOURS」
色をモチーフとしたスツールやオセロなどのプロダクト
【Q&A】
・製本が良い。(MA)
・(スツールが展示用に回転台の乗っているの対して)廻らない方が良い。提案のためのコンセプチャルモデルなので、このままで良いと思う。モノとして作り上げるには無理な点がある。バックが白のときにはイメージがモノに出ているが、実際に家の中にある場合にはどうか。和の空間では置きづらい。(Y)
・無垢材に色をつけたり、色を日本の自然色にしたりするなど、別のバリエーションが考えられると思う。(Y)
・展示パネルにスツールの使用イメージが欲しい。(U)
・展示は日常に寄せないで、ポエティックな方が良いと思う。(MA)
■Kさん
「スムージーBOX あいちべじとろ」
愛知県産の野菜を知ってもらうために、それらを使ったスムージーを提供するプロジェクト
【Q&A】
・野菜はどこから仕入れているのか?アンケートは誰を対象に行ったのか?
→直売所や近所の農家から仕入れた。アンケートは愛知県内や都内で。インタビューは農家の方々に行った。
・今後も続けて行くのか?どのくらいの活動(ペース)なのか?周りからの期待はあるのか?
まずは続けて行くこと。その心積もりが大事。続けて行く中で変化していくこともある。(MA)
・いきなり知らない場所に行って始めるのは怪しい(人に思われる)。チラシなどを用意した方が良い。(T)
・直売所ではなく、直接農家から仕入れた方がいい。(Y)
・デザインに人柄が見える。子供からスタートするのか、オシャレなお母さんからスタートするのか、など相手へのアプローチによってデザインは違う。戦略的なデザイン意図が必要となる。(Y)
・そもそも何でスムージーなの?ということへの答えが聞けていない。スムージーのレシピの提示することで家庭で作るという機会を与えるだけでなく、野菜をスムージー以外の別のものへ活用させるためのキッカケとするという観点もあるのでは。(U)
・同じ野菜とレシピでも、栽培した農家が違うと味が違うかもしれない。「○◯さんの野菜を使ったスムージー」という固有名詞を強調した展開もアリかも。grafが行っている「ファンタスティックマーケット」を参考として見て欲しい。(Y)
■Kさん
Webサイト上で告知された「Mug-Hug」開催場所へ家にある使わなくなったけど捨てられないマグカップを持ち寄り、必要な人との間で交換や購入をもらう、リユースの仕組みづくり。
【Q&A】
・マグカップ以外への展開があるのでは。マックカフェやスターバックスなどの大手が出店してきて、近くに憩いの場が無くなってきた。そのような憩いの場に人を連れて行くための手段として有効かもしれない。(MA)
・実際にこれらを持ち歩いているのか?カップが破損しないか、気になる。(Y)
→マグカップは個別に包装して実際に運んでいる
・マグカップはハードルが高い。ジェンダーの差もある。女性同士なら交換してくれるかもしれないが、男性が女性と交換となれば難しいと思う。なので誰でもできるものではなさそう。(webサイト上で展開しているが)実空間でどういうイメージを作っているか、その辺りにデザインの繊細さが必要。それが、拘りや信頼度に繋がって行くはず。(Y)
■Mさん
五角形・五芒星に拘った器やスツールなどのプロダクト
【Q&A】
・いいプロダクトになっている。また、(個人の依頼をこのような形に仕上げてくれる)日本という国の仕組みや職人の良さが見えてくる。黄金比というコンセプトは必要無いように思える。ミニマライズされたプロダクトとして良いのでは。(MA)
・器がキレイ。黄金比については、正直なところ判らない。黄金比と機能性との関係が判っていない。(Y)
・実際に座れるのか?
→座れます。(座り心地は悪くないで by T先生)
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