« スクーリングカレンダー | Main | 路地裏... »

April 15, 2005

「デザイン基礎2」

情デ研究室の掲示板で新入生の方からコメントがありましたが、演習課題「デザイン基礎2」での「自叙伝」制作では、どんな表現方法を使うか、ちょっと悩みますね。(このブログに寄って頂いているYuckさんも、この課題には苦しまれているようで)

私が選んだ方法は、「(私)小説」でした。
今まで生きてきた時間の中でインパクトが大きかった出来事(=点)と、それを境にして人生観というか、周りとの接し方が変わってしまったという観点(=線)で、小説のように書いてみました。
シラバスにある「生まれて最初の記憶」という点では逸脱してますけど、それについては、作品のなかで先生に”言い訳”しました。(許して頂けたようです)

冒頭部分はこんな感じ。

--- ここから ---

その日は曇っていたが、雨が降る気配はなかった。
小学校から続く一本道を歩く彼の足取りは重く、心の中に雨が降っているかのようであった。道路の右手に広がる田んぼのなかでは、植えられた稲が未だそんなには成長しておらず、稲の姿よりも水面の方が目立っていた。

彼に何があったのだろう。
彼は、その日の午後、教室の中で一つのノートを見てしまう。そのノートは、クラスの担任のものだった。それぞれの生徒の名前と対に、住所や父兄の名前が一覧表として示されたページが開かれていた。皆の成績が記入されたノートであれば、他の生徒が気付いて騒ぎ立てたに違いない。
そのとき、そのノートの置かれた机の周りには彼しかおらず、彼のクラスメートは、そのノートの存在など気にしていなかった。

彼はそのページにある自分の名前の欄を見てしまう。自分の親の名前や住所など、知らないはずはないのに、なぜか確かめてしまう、という感じであった。
でも、彼は自分の事が書かれた場所で、異質な言葉を見つけてしまう。
そして、ある一つの事実に気付いてしまった。

実は、その言葉こそ、心の中で否定し続けた言葉であった。
なぜ、そのノートが忘れられていたのか、しかも、そのページが開かれていたのか、知る由も無い。
その後、彼はどのような行動を取ったのか具体的に覚えていない。クラスメートに気付かれないように、そのノートを閉じたかもしれない。彼の記憶の中では、その後に続く場面は下校途中のものである。そういえば、普段は友達と一緒に下校することが常であったが、この日は一人であった。

--- ここまで ---

実は、このように、自分の想いを他人にさらけ出すということは、結構勇気がいる作業でした...
まあ、これを読んで、参考になったという人がいたら幸いですね。(って、誰が読んでいるんだろう)

« スクーリングカレンダー | Main | 路地裏... »