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August 12, 2005

タイポグラフィ

最近、このBlogからリンクさせて頂いている皆さんのところで、タイポグラフィ関係の話題があったので、「欧文書体 その背景と使い方」(美術出版社)と言う本を読み返しながら、タイポグラフィのスクーリングを思い返してみました。

初年度のスクーリングとして「タイポグラフィ基礎」と「デジタルタイポグラフィ」という科目があります。
「タイポグラフィ基礎」では、指定された欧文書体のなかから一種類だけ選択して作品(書体見本帳の表紙)を制作すること、「デジタルタイポグラフィ」では、指定された欧文書体と和文書体からそれぞれ一種類づつ選択して作品(他人の名刺)を制作することというのが課題でした。(色付けは無し)

「基礎」の方は、自分の手を使って作業をすることで、頭で覚えるだけではなく「手で感覚を覚える」ということが主眼というようなことを言われました。(実際は"眼"も鍛えられます)
「デジタル」の方は、クライアントの要望と、自分の考えるクライアントのイメージ、表現方法やアイデアとのせめぎ合いが面白いです。自分の考えを一方的に押し付ける事は出来ない訳で...

これらのタイポのスクーリングでは、文字主体で作品を制作していくという制限を踏まえて、書体の持つ印象、文字と文字と間のバランス、余白の取り方など、文字を配置したことによって、全体の調和がどうなるかを考えていくのが苦痛であり、面白みでもあります。イラストが書けないことがありますが、タイポが好きなのはそんなところでしょうか。

ところで、「欧文書体 その背景と使い方」を読んでいると、パソコンの"フォント"が、本来のオリジナルの金属活字書体(タイポフェイス)を100%再現できていないということで、ちょっと残念に思いました。(名前が似ていても全然書体が違う粗悪なものもあるとか)
活字書体の復刻についても、モノグラフ、LTC、ライノタイプなどいろいろなところが手がけているのですが、オリジナルの父型を模写した人間の「解釈」が反映されるとのことで、やはり完全に同じに再現できないとか。う〜ん、奥深い活字の世界...

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