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September 29, 2006

積んでた本

しばらく積まれたままになってた原研哉ゼミの本「Ex-formation RESORT」ですが、この前の火曜日に都内に出かけたときに電車の中で読んでみました。

各章における学生たちの卒制成果もいろんな発想があって面白いですが、個人的には、そのテーマに行き着くまでの過程が載っている序章が一番良いです。

それは、原氏が、ゼミの学生とともに「リゾート」という言葉から導き出される様々なキーワードを抽出するという作業を通じて、氏が想い描く「リゾート」と学生が考える「リゾート」とのギャップに気付かされ、それが今回の卒制のベースになったとのこと。
ちょっと年を取ってしまった年代だと、リゾートと言えば南の島というように思いつくイメージがなんか固定化しています。本文中では、「演出されたRESORT」と言ってますが、原氏の中にもそういうイメージがあり、それに沿ったようなキーワードがピックアップされたようです。
でも、学生は、そんな自分が体験したことがない、言わば想像上の場所/時間よりも、「人間が心の中で小さく安堵のため息をつくような瞬間」のような実体験の中で得られたもののほうがリゾートにふさわしいと考えたようです。
原氏は、これらを「RESORTの種」と書くとともに、自分が「西洋社会が植民地カルチャーの中につくりあげステレオタイプ化した逸楽のイメージに強く影響されている」のに気付かされたとのこと。
と、言う訳で、この本では「日常感覚の中に潜むRESORTの扉」を探し求めた成果(卒業制作)が載ってます。

この考え方でいくと、自分にとっては風呂上がりに熱めのタオルで顔を覆う瞬間がRESORTなのかなあ...

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