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January 10, 2008

デザイナー?

前回の記事がアートにおける「作家性」のものだったんで、今度は別の視点で。

「もともとデザイナーは、絶えず社会の要請と直面しなければならないという運命を負わされている。画家ならば、たとえ世に理解されなくても、孤独のうちに創造活動を重ねて、知己を百年の後に待つという生き方もあり得る。しかしデザインは、ロゴマークや商標はもちろんのこと、ポスターにしても本の装幀にしても、発注者の意図とその意図に基づく明確な役割が当然の前提としてある。(中略)
つまりデザインは、気難しい注文主と気紛れな大衆との双方の要請に的確に対応しながら、しかも安易な妥協に流されることなく自己の存在を主張していかなければならない。」
(「田中一光 伝統と今日のデザイン」、トランスアート発行より引用)

これは、グラフィックデザイナーである故田中一光氏の本において、国立西洋美術館館長(1998年当時)が載せた序文から引用したものです。
個人的な考えでは、デザイナーというものは「黒子」のようなもので、その存在をあえて「主張する」ことは無いじゃないか、と思ってます。なんで、現在の「デザイナー」自身がいろんなメディアで露出している事には、ちょっと複雑な思いも有ったりして。
あくまでも「デザイン自体が主張している」というのが大切なんじゃないかな、などと思ったりしますが、どうでしょうかね...

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