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October 05, 2010

今更のスクレポ「精進料理」

ちょっと前の課題となりますが、先日評価(素点)がサイバーキャンパスに提示されていたので、提出した「精進料理」のスクーリングレポートを掲載します。
スクーリングレポートは添削結果が返ってこないので、どのように受け取られたのかが伺えなくて残念ですね...
ちなみに、この内容でS評価(90)でした!?

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■ スクーリングレポート「精進料理の可能性」

1.はじめに
 スクーリング初日の講義のなかで、「精進」という言葉の意味を述べられていたが、精進とは、仏教の八正道の一つで、修行に勤め、励み、悪を断ち、善を行うことであり、「精進潔斎」、「一心精進」、そして「勤というは請うわく精進なり」という言葉があるように、一般には物事に精魂を込めて一心に進むことを言うそうである。
 仏教が由来の言葉ということで、僧侶の行う修行のような厳しさと堅苦しさを憶えるともに、何かしら日常生活とはかけ離れた別次元のような部分も感じるのであるが、スクーリングのなかでT橋先生が述べたように、「精進」が日常の当たり前の行為であり、「精進料理」が日常生活で当たり前に出てくる料理であるとすれば、寺社という特別な場だけでなく、家庭という日常の場で精魂込めて料理し、家族皆で食するという行為を含めた、日常の生活を如何に有意義とするかが「精進料理の可能性」ということであろうか。

2.食への課題
 現代社会においては、日常の慌ただしいなかでは、一回の食事に対して食材、調理方法、そして器を含めた見栄えを十分に吟味する時間を取ることは難しいのに、加えて、機械による自動化などによって生活の利便性が向上し、作ると言う行為に時間と手間がかからず、また熟練性が必要とならなくなった。また、核家族化に加えて少子化の影響や家族内の生活サイクルがバラバラになっていくことで、大家族が一緒に食事を取ると言う風景が減るだけでなく、「個食」という現象が見られるようになった。
 そのため、母から子へと伝えられて行った料理の技術や「おふくろのみそ汁の味」などと称していた家庭固有の味覚の継承が行われないという状況を引き起こしている。
 情報デザイン学科長E本先生は、20世紀の優れたデザインによって人間は楽になったが、それは人間を堕落させていることに繋がっていないか、と言う危惧を述べられていた。高齢化社会へと進む日本で、肉体へ負担をかけないことや手間をかけないことなど、高齢者への配慮は必要となるだろう。しかし、それらを全ての人々へ均等に与える必要があるだろうかという疑問が浮かんでくる。
 物質主義的な現代社会のなかで、人間の生活の中で最も根底にある「食」という観点からこれらの課題・問題点を捉えて行くのが、一番の筋道ではないだろうか。

3.精進料理の果たす役割
 では、このような食の課題を解決するために精進料理が果たす具体的な可能性とは何であろうか。
それには、精進料理だけでなく、日本の食文化・食生活に継承されてきた「一汁一菜」と言う基本フォーマットを忘れた現在では、まずはその基本フォーマットを毎日の食事に取り戻すことが最優先となるだろう。
 そのうえで、新しい領域への拡大、あるいは現在の領域を深化させるという可能性を導き出さなければならない。
 このスクーリングでは、先生は、「野菜と向き合い、野菜のメッセージを聞きながら作る」ということを述べられていた。「食育」と言う言葉は好きではないが、食に無関心な人、または、その食べ物がどのようにして生産され、どのような過程を経てきたものかが判らないということが多々見られる現在では、食というものへの啓蒙が必要ではないだろうか。それにはメディアが報じる「食の安全性」などの情報を鵜呑みせず、自分の五感で吟味できる能力の向上も含まれるだろう。
 精進料理は、使われている食材が主に野菜となるため、素材そのものの姿や臭いがダイレクトに料理に現れてくる。素材の発するメッセージ、あるいは生産者の発するメッセージを強く感じることができる料理と言える。これは食材を介した生産する者と調理する者とのコミュニケーション、そして料理を介した調理する者と食する者とのコミュニケーションという、重層的なコミュニケーションツールとなりうると言うことである。
 それは、芸術系大学に何故「食」という科目が必要となるかという問いかけへの一つの解ではないだろうか。食品を素材としたアート作品を作り出すのではなく、「食」によって伝えられる文化や精神によって、芸術家/デザイナーが物作りを行うための根底となる精神・心の源(=土壌)を作り上げるためなのである。

4.おわりに
 このスクーリングでは、献立を考え、食材・器を選び、調理し、皆で食すという一連の流れを、二日間という期間を贅沢に使うことができ、他者だけでなく、自分自身に対する「食によるもてなし」を考える機会となった。また、一期一会の言葉通り、先生達を含めた初めて顔を合わせた方々からの意見やアドバイスを頂くことで、自分が勝手に作り出していた「枠」を飛び出ることができ、このレポートのテーマである「精進料理の可能性」に繋がっているように思える。(1934文字)

■ 参考サイト
・http://freett.com/matsunaga/syoujin.htm
・http://dictionary.goo.ne.jp

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