デザイン関連

日本デザイン文化

今週のJDN(Japan Design Net)では、桑沢デザイン研究所の所長(学校長)に就任された内田繁氏の談話が載ってます。
デザイン教育を進める側からの視点での話ですが、なかなか興味深い内容です。

私自身は入学前はどちらかというと技術・技工を学びたいという感じだったんですが、デザインを生み出すための発想力や構想力、そして、デザインが必要とされる社会や文化などに対する見識が重要なことだと認識させられました。勿論、アイデアをビジュアルとして具体化するためには技術・技工が必要なんですけどね...
内田氏の著書を読んだことがありますが、「日本というローカリティに立脚したグローバルな視点」と言う、日本の持つ独自の文化を再考し、世界に通用するデザインへと昇華させるアプローチは、京都という場所にあるデザイン系大学がもっと力を入れるべきところじゃないか、と思ったりします。
勿論、全然そういうカリキュラムがやられていないという訳ではありませんが(本学でも、そのような科目があります)、選択科目では無く、必修科目にしてもいいんじゃないかというのが個人的な意見です。
何を学んでほしいのかという立場からの話ではありますが、あれこれと考えさせられる内容なんで、興味があれば読んでみてくださいね〜

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絵本が気になる...

「世界のグラフィックデザイナーのブックデザイン」(ピエブックス)という本を読み始めました。
この本の序文では、グラフィックデザイナーが他者のためではなく、自分自身の制作対象として絵本の制作に携わっているケースが多いと言うことが書かれてました。
この本でも「あおくんときいろちゃん」のレオ・レオーニ、映画のタイトルバックで有名なソール・バスなどのデザイナーの絵本ブックデザインも紹介されてます。
そう言えば、情デでも、2007年度から絵本制作のスクーリングが追加されました。チェコ絵本の展覧会を見たときにも感じたけど、絵本って、タイポグラフィやグラフィックなどのデザイン要素が満載なんですよね。
また絵本制作のスクーリング受けたいけど、自分で絵が描けないんで躊躇してまが...(悲)

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銀座のギャラリーへ

今日は所用で午後半休だったけど、用事が済んだあとは行きたいと思っていた銀座のギャラリーへ。土日が休みという情報もあったんで、この機会を活かそうということで。
と言っても、実は場所をうろ覚えの状態で出かけたんで、なかなか辿り着けず。ギャラリーの名前すら怪しい状態だったんで、しょうがない...
こんなときにうちの「ゆるゆる学習会」の総長の最終プレゼンで作品である冊子が手元あったら、全然問題無く到達できたと思うけど(宣伝?)、さすがに常に持ち歩いている訳ではないし。

なんで、まずはgggでデザイナーの木村勝展をチェックしてみました。
紙素材による作品が面白かったです。見学者が実際に触って遊べることで、作者が意図しないものが生まれるかも。知育玩具としてもいいかもしれないな。

そのあと、再度銀座をうろうろとして目当てのギャラリーに到達しました。
そこはクリエイションギャラリーG8
第9回亀倉雄策賞受賞展として「松永真のウェルネスデザイン」という展覧会が開催中。
このギャラリー、某就職情報誌などを手がけている企業が開いているところで、規模の小さいところですが(その分、無料?)、日本屈指のグラフィックデザイナーの作品だったんで、時間をかけて見させて頂きました。しかもビデオ撮影でご本人がギャラリーにきてました。今夜、セミナーがあったからかもしれませんが。
今回、銀座のギャラリーには行ってみたけど、どちらもデザイナーの作品。(かたやパッケージデザイン、かたやグラフィックデザイン)
色の使い方、題材の配置や文字書体の選択など、ポスター、パッケージ、プロダクトから発するメッセージを具体化させるためにどのような試みをしているのか。それを探るような見方をしなければ、と思いつつ、さ〜っと流し見してしまう自分が居ました(苦笑)

ところで、今回は銀座に行きましたが、所用がもっと早く終わっていたら、新国立美術館か東京都美術館でオルセー美術館展に行っていたかもね。

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"table"

WEBマガジンJDN(Japan Design Net)11/8号の「デザイン&デザイナー」コーナーで紹介されている建築家の石上純也氏。
名前はピンとこなかったけど、"table"という作品の写真を見て思い出しましたよ。

彼のこの作品は、月島で開催されていた「キリンアートプロジェクト2005」に出展されていて、驚きと感動を覚えた記憶があります。
このテーブル、長さ9.5m×幅2.6m×高さ1.1mというかなり広いテーブルなんですが、テーブルとなる板(天板)の厚さが3ミリしかないというもの。(支えている4本の脚も普通のテーブル並みの太さ)
その広いテーブルのうえに様々なもの(アフタヌーンティのイメージ?)が載っていたので、それは驚くしかないです。

このJDNの記事では、「さわると、天板は水面に波紋が広がるように波打つ」と書かれていますが、一緒に観ていたIさんが、何も手を触れずにいたのに、天板が揺れているのを見つけて、係員の方々を含めて「おっ~」と感嘆の声を挙げた記憶があります。人やエレベータが動いた振動が床を通じて共鳴したのではないでしょうか。(最初は地震と思っていた)
単に繊細なデザインの作品と思っていたら、構造設計をベースに、しっかりと理論付けされたものだったんですね。(当たり前か...)

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久しぶりのタイポグラフィ

タイポグラフィという言葉に惹かれてこんな本を衝動買い...

■ 「新撰 日本のタイポグラフィ」(アイデア編集部編/誠文堂新光社)

あとあと家に帰って良く見たら、以前購入した雑誌「アイデア」の改訂版でした。以前は1995〜2005年の10年間を55人のデザイナーの作品を通して振り返るというものでしたが、今回の改訂版では更に1年分を加味したということか?
前回同様、本学のS藤淳先生の作品も掲載されてます。しかも本学開催のイベントのポスターだったりして!?
これだけ気になるのに、いざ自分で課題に反映しようとすると御座なりなんだよねえ...

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展覧会だって

名前は良く知っているけど、実際にデザインしたプロダクトって
良く知らない(ごめんなさい!)、川崎和男氏の展覧会が今週末から開催されるそうな。
開催地は金沢の21世紀美術館!?
よし、夏休みを使って行くか。って書いてはみたものの、お金無いぞ。
10月末もスクーリングだし...

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先日の「TR」

金曜日から喉の調子がおかしいと思ってたけど、昨日は加えて微熱気味。ただでさえボケている頭が、更にボケまくってました...
やっぱり風邪かなあ。そう言えば週末はちょっと気温低かったし。

さてさて、
日曜日の夜は、建築家の手塚夫妻が出ると言うことで、NHKの「トップランナー」観ました。
実は名前くらいしか知らないけど。
で、興味深かった話は、留学した大学院では、最初の頃はかなり叩かれたということ。
これは、留学先では「建築に対するコンセプト」、つまり、建築設計をするにあたって、その根底にどういう思想を込めているかを求められたとのこと。単に、モデルや設計図の巧さや奇麗さだけでは通用せず、大学院の教授に日本の大学で何を教わってきたのかと怒られたらしい。
これって、本学情デ教授のE本先生が公開講座で話していた、「デザイナーは思想家でなければならない」という話と繋がるものではないかな?
また、手塚氏(旦那様のほう)は、まずはモデルを作ってから設計図を引き始めるとか。
いきなりCAD で設計図を引き始めて、ということではなく、「手」が作り出した線や形などを、「手の感触」で認識しながら造形していくってのが大切ってことで。
そんな興味深い話が聞けて面白かったです。

「庭先から焼けた秋刀魚を、屋根の上にいる人へ手渡しで直接渡せる高さを求めた」って言う住宅のコンセプト。
それから、グッドデザイン賞になった「ベッドの上の患者から、街の見える病院」っていうコンセプト。
これって、自分が病気で数ヶ月入院したときのことを思い出しました。
病院って、どうしても閉鎖的な空間なんですが、そのときは、たまたま窓から病院裏の公園やJRの線路が見える部屋に一時移されたときがあって、その窓から外の風景が見えることによって、街の躍動感とか、生活のリズムが伝わってきて、それまでの入院生活とは違った感覚が生まれてきた記憶があります。そのときは窓の外を見ているのは飽きなかったですね。

そんな発想が生まれてきたら、いいよなあ...

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東高円寺まで

今日(4/2)は東高円寺まで行ってきました。
目的地は女子大!!

いや、決して邪な事ではありません。
TDC(東京タイポディレクターズクラブ)主催のデザインフォーラム「tdcday」
が開催されるということで、女子美術大学杉並キャンパスへ。
このフォーラムは、2005年度の東京tdc賞受賞者とtdc会員、併せて7名の第一線級のデザイナ/エディタによるレクチャーと対談というものでした。
それを迎える参加者は事前登録の250名限定ということでしたが、8割以上は20歳代という感じ。
中身は、
■ 今回のtdc賞受賞者の一人である香港のレス・ソン氏(ブックデザイナであり、大学の教授)のレクチャー。フォローは祖父江慎氏。
■ 同じく今回のtdc賞受賞者の一人である塚本陽氏の話。
■ 中條正義氏と服部一成氏の対談。
■ tdc賞受賞者の一人であるイギリスのデザインユニットnon-formatのレクチャー。
■ 本年度tdcs賞のグランプリである中島英樹氏と後藤繁雄氏の対談。
という、併せて6時間に渡るもの。

レス・ソン氏の本の持つ「文体」を打破しようとする考えにインパクトを憶えました。氏の言うように、著者と読者との間をコミュニケーションするものが「本」であれば、もっといろいろなアプローチがあっていいのかも。
祖父江慎氏のキャラクターいいなあ。
non-formatは、「WIRE」という雑誌(手がけた全てのもの?)やCD/DVDに対するデザインコンセプトを紹介していましたが、資料の準備が一番しっかりしてましたね。しかもタイポフェイスの制作も手がけているという多才な面もありました。
少々発散気味の内容でしたが、中島氏と後藤氏の対談は、デザインの第一線にあるお二人の「リアルな話」が聴けました。
「アブストラクトなデザイン」、「ミニマムなデザイン」と言われる中島氏が、21世紀ではどんなスタンスでデザインを捉えて行くか?
氏は、90年代が「謎を消していくデザイン」であれば、これからは「謎を増やすデザイン」の必要性を説いていた。
まるで、謎掛けをされたような感じ。でも、デザインをするという行為の根底にある思想や葛藤を垣間みたような...

という訳で、ボケた頭になんか刺激を与えてくれたような午後でした。
今回の受賞作品は、TDC展として、銀座のgggで明日から開催されるそうです、(〜4/26)行かねば。
そうそう、帰り道に本屋に寄ったら、今回の「pen」はタイミング良く雑誌デザイン特集。
これは買うしか無いということで...

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モリスの講演会

同じ2004年度生(と行っても既に3年次課題に進まれてますが)のIさんにお誘いを頂いたので、汐留の松下電工ミュージアム主催のウィリアム・モリスに関する講演会を聴きに行ってきました。
途中の5〜10分程、夢と現実の狭間で危険な状態にあったのですが、2時間弱の間で、今まで知らなかったモリスに関することをいろいろ知ることができました。今後どういう形で生かされてくるのかは判らないですけど、ね。
そうか、モリスはプロデューサというふうに思ってたけど、先生が言っていた「地」の作家と言う考えもあるのか。(イギリス人は皆「危険な関係」が好きなのか???、という、下世話な疑問も生まれました...)

ところで、
Iさん、残り日数少ないので頑張ってね。
先日の学習会で一緒になった皆さん(Nさん、Sさん、Kさん)、来月の最終プレゼン、二日目に聴講(来年の下見?)行きますので、陰ながら?応援してます。

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デザインの発想

11/22の日経新聞夕刊を読んでいて、下記の文章が気になりました。
「自然をデザインに取り入れようとするとき、えてして壁面に森や波を漫画的に描く手法を用いがち。そうではなく、自然の奥に潜み、そのカタチを操る原理や法則を目に見えるように抽出する。」

これって、プロダクト1の事前課題に繋がることなんじゃないかな、と思った次第。
表面的な見方だけではダメなんでようねえ...

今週は、テキストも読まずに、帰りの電車でこの本読んでます。
■「ヴィジョナリーズ ファッション・デザイナーたちの哲学」(スザンナ・フランケル著/ブルース・インターアクションズ)

この本は、ファッションを牽引する20人以上のデザイナーとのインタヴューをベースに、その発想の原点を探ろうとするのが主旨なんでしょうか。私としては、もう少し踏み込んだ内容として欲しかったなあと言ったところ。
でも、こんな本は少ないので、貴重です。

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トンネル内CM

先月、汐留に「モリス展」を観に行った後、表参道のNADiffへ行こうと、新橋から東京メトロ銀座線に乗ったとき、駅と駅との間で、窓の外から広告のようなものが目に入りました。
地下鉄なので、窓の外を見ていてもしょうがないのですが、本を読む気にはならなかったので、ボーッと外を見ていたら、そんな光景が...
で、今日の日経新聞を読んでいたら、サブメディア方式という手法を使って、溜池山王〜赤坂見附間で、15秒間だけ窓に映像(CM)を映すようにしているとか。ふ〜ん。
前述の通り、ボーッとしてたので女性が映っていたことしか憶えてないなあ。

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ウィリアム・モリス展

連続で載せてしまいますが、
汐留の松下電工ミュージアムで「ウィリアム・モリス展」が開催されていることを日経新聞の夕刊で知りました。
これ、完全にノーチェック!!
本コースのデザイン論やタイポグラフィの課題でも名前が挙がった「アーツ&クラフト」の代名詞みたいな人だけど、作品はあまり知らないので、これは観に行かないと...(入場料もお手軽!?)

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「BRUTUS」の話

雑誌「ブルータス」の最新号では写真家の杉下博司氏を特集中。
うちのBlogからリンクして頂いている"dezain.net-今日のデザイン情報"の主宰であるO田先生(通信・空間演出コース非常勤)もBlogで「良かった」と書いているんだけど、私自身は読みかけ。
モノクロームの表現と撮影技術に対するこだわりは凄いと思う。
今週の土曜日から六本木の森美術館で展覧会が開催されるだけど、私はどちらかというと「イサムノグチ展」が観たいなあ。
ちなみに、この雑誌では、うちの学校は「写真を感性で捉える風潮あり」とのコメント有り。
通学生はそうだけど、さて通信生は?

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日本橋に行く

N田先生の展覧会があるというので、この土曜日は日本橋まで出かけてみた。
この展覧会は、情デの学科長であるT名綱先生がプロデュース(本来は本人も参加予定だったらしい)したものとのことで、「秘蔵っ子2人でリレー展」と銘打っている。
ということで、本学のN田先生とフリーイラストレータの井上亜梨沙さん(本学関係者では無いので実名)とで、旧作を1期づつ交互に展示したあと、最後の3期めで新作発表というスケジュールとなっている。
で、今回、プロフィールを見て初めて知ったんだけど、お二人とも、同じ年度の本学情報デザイン科(通学)の卒業生で、そのときの卒制作品が共に学長賞となっているという間柄。
それに、二人とも独自の世界というか、ちょっと毒を含んだ作風なんですね。T名綱先生の作品に共通する部分があるような...
こんな作品の世界を見てしまうと、3期とも見てみたい気になってしまいました。
あっ、そう言えば、井上さんが掲載された新聞記事が参考として置かれていたのですが、「読読新聞」になっていました。これでいいの???(フジテレビのテロップで、N田先生の職場が「K造型芸術大学」となっていたときを思い出しました)

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レイアウトデザインの本

「アイデア&プロセスの法則 レイアウトデザイン」(毎日コミュニケーションズ)という本をちょっとだけ読みました。
この本は、実際に企業や公共団体へ提供されたデザインについて、アイデアメモやラフスケッチなどを紹介するとともに、デザイナーのインタビューを載せることで、アイデアが本やパンフレットなどの実際のモノへと変わっていくプロセスを明確にしていこうというのが主旨。

でも、私にはちょっと不満な内容...
たまたま読んだ部分がそうなのかもしれないですが、もう少し踏み込んだ内容でも良かったかも...
一つの企業(デザインされたもの)に対する割り当てが4~6ページ。断片的にしか読み取れなかったような感じ。

そう言いつつも、作者はHow to本を作ろうとした訳では無いので(ましてや、デザイナーの手法を模倣するための情報を提示しようとした訳でないはず)、デザインのアプローチとして多様な方法があるということ(アイデアの芽の出し方と育て方の一例?)を示したかったのか、とも考えてしまうのでした。

ところで、デザイナー諸氏のインタビュー部分を読んでいると、「ショウビズ」という番組を思い出しました。
この番組は、全米映画トップチャートの紹介がメインなのですが、その合間で放送される俳優やスタッフのインタビューと同じような言葉で書かれているんです。
例えば、「非常にエキサイテングが体験だったよ」とか、全体的にポジティブなものです。
もともと海外で出版されたものなので、和訳したときの「解釈」なのかもしれませんか。

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今月のCasa BRUTUS

Casa BRUTUSの今月号は、先日亡くなった建築家の丹下健三氏の特集。
それが影響した訳では無いですが、数週間前から急に氏が設計した東京カテドラル聖マリア大聖堂が見たくなりました。
で、先日、護国寺(文京区)まで行ってきました。今まで知らなかったのですが、本学に入学してから知った印刷博物館から徒歩で15分程の距離なんですね。
カソリックの聖堂ということで、中に入るのは遠慮して外観だけ拝見させて頂いたのですが、教会や天主堂などとは印象が全然違う、空へ向かう建築という形容詞がしっくりと感じる建築物でした。
丹下氏の建築物の幾つかは地上で見るよりは、空の上から見るほうが良いという言葉があるのですが、この聖マリア大聖堂は上空から見てみたいなあ、と思わせるものでした。
IMG_0666

あと、丹下氏の大聖堂の傍にあるオブジェの存在が絶妙です。鐘が3つ備え付けられ、一番上に十字架があるのですが、真下から見ていると、その存在感というか、それが折れたらどうなるんだろうという恐怖感(あるいは儚さ)を覚えてしまいます。
IMG_0674

ところで、この「Casa BRUTAS」の"丹下建築ベスト100"の箇所を読んでいたら、意外と丹下氏の建築物を見ていたことを再確認しました。建築物の設計だけではなく、都市設計という視点で取り組んだ姿勢に偉業(功罪については個々の解釈によると思いますが)を再認識しました。

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タイポグラフィ

最近、このBlogからリンクさせて頂いている皆さんのところで、タイポグラフィ関係の話題があったので、「欧文書体 その背景と使い方」(美術出版社)と言う本を読み返しながら、タイポグラフィのスクーリングを思い返してみました。

初年度のスクーリングとして「タイポグラフィ基礎」と「デジタルタイポグラフィ」という科目があります。
「タイポグラフィ基礎」では、指定された欧文書体のなかから一種類だけ選択して作品(書体見本帳の表紙)を制作すること、「デジタルタイポグラフィ」では、指定された欧文書体と和文書体からそれぞれ一種類づつ選択して作品(他人の名刺)を制作することというのが課題でした。(色付けは無し)

「基礎」の方は、自分の手を使って作業をすることで、頭で覚えるだけではなく「手で感覚を覚える」ということが主眼というようなことを言われました。(実際は"眼"も鍛えられます)
「デジタル」の方は、クライアントの要望と、自分の考えるクライアントのイメージ、表現方法やアイデアとのせめぎ合いが面白いです。自分の考えを一方的に押し付ける事は出来ない訳で...

これらのタイポのスクーリングでは、文字主体で作品を制作していくという制限を踏まえて、書体の持つ印象、文字と文字と間のバランス、余白の取り方など、文字を配置したことによって、全体の調和がどうなるかを考えていくのが苦痛であり、面白みでもあります。イラストが書けないことがありますが、タイポが好きなのはそんなところでしょうか。

ところで、「欧文書体 その背景と使い方」を読んでいると、パソコンの"フォント"が、本来のオリジナルの金属活字書体(タイポフェイス)を100%再現できていないということで、ちょっと残念に思いました。(名前が似ていても全然書体が違う粗悪なものもあるとか)
活字書体の復刻についても、モノグラフ、LTC、ライノタイプなどいろいろなところが手がけているのですが、オリジナルの父型を模写した人間の「解釈」が反映されるとのことで、やはり完全に同じに再現できないとか。う〜ん、奥深い活字の世界...

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リノベーション

図書館に参考書を探しに行った際に、

■「先端芸術宣言!」(東京芸術大学先端芸術表現科編集/岩波書店)

という本も借りてきたのですが、このなかに、先日紹介した建築グループ:みかんぐみの本

■「団地再生計画/みかんぐみのリノベーションカタログ」(みかんぐみ著/INAX出版)

が紹介されていました。

古くなった団地は、歴史的な価値があると判断されたモダニズム建築物などとは違って、取り壊されたあと、新しく立て替えられるか、更地になるか、というような道を辿ることがほとんどなのですが、この本ではあえて、保存し続けるために、どんな再生手段をとるかというアイデアが書かれています。
で、この本で挙げられているリノベーションのアイデアは、普通の建築家が考えそうなマトモ?なものだけではなく、かなりユニークなアイデアが書かれています。
そして、再生する対象としても、団地全体から部屋まで幅広く対象としています。

ユニークなアイデアとしては、例えば、ビルとビルの間の陰湿?な空間を利用してシイタケ栽培をするとか、複数のビルをゆるいスロープでグルグル巻きにし、ビルへのアクセスを安易とする「スパゲッティビル」とか(上から見ると、フォークにパスタを巻きつけている状態に似ているとのことで)...

みかんぐみは、東京芸術大学先端芸術表現科のワークシップで、アーティストやデザイナーなどと共同で議論を進めるなかで、建築のプロではない人々からの自由な発想(建築のプロが無意識のうちに自分を縛りつけていたルールから離れたもの)を汲み取り、それを建築物(あるいは都市空間)という具体的なものへどのように展開するというアプローチをしているそうです。

そういうことは別として、「団地再生計画/みかんぐみのリノベーションカタログ」は、50アイデアノートのようなもので、団地という対象に対して様々な角度から発想してみたっていう本かも...
ということで、現在購入検討中です。(2100円税込み)

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池袋から徒歩5分

WEBを巡っていたらこんな場所を発見。

自由学園明日館

フランク・ロイド・ライトの設計した建築物を喫茶付きで見学(夜の見学はビール!?)ってのもいいけど、公開講座の「日本近代建築史」も興味有り。
スクーリングに引っ掛からない日程だな。でも、池袋か...

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アール・デコ展へ

先週末は、約半年振りに上野に行ってきました。
前回は「プロダクトコミュニケーション」の課題(動物観察ノート作成)のために上野動物園に行ったのですが、今回は、建築家であるフランク・ロイド・ライトのステンドガラスなどが展示されているということで、動物園の近くにある東京都美術館へ「アール・デコ展」を見に行ってきました。

情Dのテキストである「デザイン論」でも「アール・デコ」についての章がありますが、この章をしっかりと読んでいなかったので、実はほとんど予備知識無しの状態だったのですが、それを補うのに十分な展示だったと思います。
「アール・ヌーヴォー」の曲線的な装飾と「アール・デコ」の直線的な装飾(必ずしもそうではないですが)、「バウハウス」の機能主義と「アール・デコ」の装飾の復権などの対比だけでなく、日本を含めたいろいろな国から「デザインの要素」を吸収して、「アール・デコ」という様式を作り出し、最終的には「マシンエイジ」という時代を経ることで、デザイン後進国だったアメリカにおいて「プロダクト・デザイン」を花咲かせた、というダイナミックな時の流れを感じることができる展示でした。
展示物も、絵、写真、家具、服、建造物(!?)など多種に渡っていましたし。でも、展示方法や説明文にちょっと不満となる点はありますが...

ところで、「デザイン論」のテキストでは、「日本最初の地下鉄」のポスターが紹介されているのですが、これも展示されており、これを見た外国人の方がすごく感心していたのが、印象的でした。

参考として下記のブログをトラックバックさせて頂きました。
「ナンガナータンの書斎 アール・デコ展」
「アール・デコ展」

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リベラル・アーツ

「ファッション・クリエイションのひみつ」(大島幸治著/東京堂出版)という本が手元にあります。
この本は、桑沢デザイン研究所の「衣服」に関する専門科目の講義内容をピックアップしたものだとか。
ファッションデザイナーなどの服飾関係の道に進もうと思っている訳じゃないですけど、内容が興味深かったので、つい衝動買いしてしまいました。(買うのはいいけど、読むのが追いつかないのに...)

で、この本のなかでは、デザイン・ワークのなかでも、特に時代のトレンドに直結する「ファッション・デザイン」においては、逆に過去を紐解くかの如く、「服装史や民族衣装、伝統的なテキスタイルなどの人類学的な資料の蓄積が必要」だそうです。そこで得た知識(歴史)のなかから、自分独自の「デザイン・ソース」を見つけよう、ということでした。
と、ここで思い当たるのは、本校の「身体デザイン論」のテキストです。このテキストの第4部は、まさに服装史と民族衣装がテーマになっていました。なるほど、考え方が同じですね。

さて、この本を読んでいたら、「新しい発想を考えようとすると、即戦力となる実学よりも、リベラル・アーツの根源的な思索が必要」とも書かれていました。
「リベラル・アーツ=文法・論理学・修辞学・代数・幾何・天文・音楽」とのことで、これらが伴っていれば、自分の中の才能(金鉱脈)が見つけ易くなるとか。

なるほどねえ。その言葉は知りませんでしたが、言われてみると、スクーリングでは、実学(テクニック)より思想を伝えようとするところがあります。
リベラル・アーツですか...自分は、全部不十分ですねえ。

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5Iの法則

「5Iの法則」というものがあるそうです。

それは広告や販促物の制作にあたって、表現における基本的条件の指標となる、
「Idea(アイデア)」、「Inpact(インパクト)」、「Interest(興味)」、「Information(情報)」、そして「Impulsion(衝動)」の五つの言葉の頭文字を取ったもので、これらが充足していることがメッセージの伝達効果を高めることになるそうです。
この法則では、「Information(情報)」以外は、作者の内面から発信するもので、何かしら芸術的な要素を感じます。

ところで、「情報デザイン入門 インターネット時代の表現術」(渡辺保史著/平凡社新書)では、情報デザインとは、「膨大なデータ、あるいはコンテンツ(内容)をさばき、人が理解しやすく活用しやすいコンテクスト(文脈)にまとめ上げて行くこと」と書かれてました。
そして、「情報デザインにかかわるスキルやセンスを身につけていくことが、デザイナーにとってばかりでなく、仕事をもつ人々や、日常的に情報メディアにかかわりながら生活している人々にとっても、欠かせない姿勢になってくるだろう」とも述べています。デザインは、芸術家のような特別の才能を持つ人だけのものではないということでしょうか。

芸術作品は、どうしても作者の内面の発露という面があり、必ずしも「万人が理解できるもの」という訳ではないですよね。例えば、トイレの前に掲げられている絵が、男性用か女性用かなのか、作者しか判別できないものであれば問題です。(痴漢で捕まる...)

対比する考え方を挙げてしまいましたが、「本学での学ぶ姿勢について真摯に悩む発言」を読んで、デザインの持つ「吸引力(魅力)」や、デザイナーが持つ「作家性」という芸術面と、万人への判りやすさの提供という二つの面を上手く共有できれば、と考えてしまったのでした。

という訳で?、芸術ってなんだろうということもあり、「現在美術の教科書」(美術出版社)という本を衝動買いしてしまいました。
ちょっと目を通してみましたが、う〜む、現代芸術には向かない...

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